第152章

古田静が追い出されたことで、胸のすく思いをする者もいれば、当てが外れて肩を落とす者もいた。

中でも一番腹を立てていたのは、島宮雪乃と天瀬姫奈である。

せっかくの捨て駒が先陣を切ってくれたというのに、島宮奈々未に傷一つ負わせることもなく追い払われてしまったのだから。

天瀬姫奈が島宮奈々未を横目で睨みつけると、島宮奈々未もすぐにその視線に気づいた。

ごった返す人混み越しに、二人の鋭い視線が空中でぶつかり合い、バチバチと火花を散らす。

天瀬姫奈は口角を吊り上げて笑うと、手に持ったワイングラスを揺らし、遠くから島宮奈々未に向けて乾杯の仕草を見せた。挑発の意図は明らかだった。

今日の古田静...

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